きみと秋の足音

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体調不良で倒れていた先週。おやすみしてしまってごめんなさい。そして、みんなの温かいお便り、心がポカポカしました。本当に本当にありがとう。

おかげさまで回復し、最近は早く起きる日が続いています。

昨日は久々に朝ごはんをゆっくりと味わって食べました。パンケーキに、サラダに、スクランブルエッグ。そしてコーヒーを二杯。ミルクは多め。甘い方が好きだけど…ダイエット中なので砂糖はガマン。

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グッバイ・サマー

ぐっと冷え込んだ日があったと思ったら、急に暑くなる日々がつづいているね。昨日だってそうだ。照りつけるような太陽が眩しくて眩しくて窓から外を眺めているだけで溶けそうだった。でも外に出ないといけない用事があって、覚悟して玄関のドアを開けたら。「あれ?」乾いた風が吹いている。空気がカラッとしているの。思わず太陽を見上げると、サンサンと輝くアイツと目が合う。睨みつけては……ないみたいだ。あぁ、これが秋か。

夏がゆっくりとまぶたを閉じていく。
秋がそろりそろりとやってくる。

「グッバイ・サマー」
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今年の秋にやりたいこと

秋色を身につけること

春生まれのわたしは春が一番好き。でも秋も負けず劣らず好きな季節。色合いが好き。だから秋は秋色の洋服が着たくなる。ベージュだったり、焦げ茶だったり、カーキ色だったり。とりわけお洒落にこだわっているようなわたしじゃないんだけど、今年は秋を秋らしく楽しむために秋色の洋服を集めてみようかなと思う。

旅の記録を残すこと

前の日記にも書いたけど、2014年のはじめにヨーロッパ8カ国を旅して、いろんな写真を撮ったの。せっかく撮ったのだから記録に残したいのだけど、のびのびになってしまっている。冬が訪れたらもう1年たっちゃうよ!だからこの秋までに一通りまとめたい!ってこれあんまり季節関係ないことだわ。。(やっとイギリス編が終了。いちおう、1日1記事更新を目標にがんばってます…)

道草をくうこと

目的地をみつけると周りに目もくれず、一本突き進む癖がある。そうじゃなくってもっと些細な変化に気付いたり、帰り道に美味しいごはん屋さんをみつけたり、ちょっと花をつんで部屋に飾ってみたり。そんな道草をくいたいなぁとおもっている。そうして菊池亜希子さんの「みちくさ」のような連載ができたらな。そんな夢をみつつ、自分のサイトで気まぐれに更新してみようかしら。

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こんなわたしの秋にやりたいこと。ちゃんと3つ達成できるかな?
夏にやりたいといったこと、どれだけ達成できたかも今度報告したいな。

明日はoichiくん。秋は美味しいものがたくさんあるから更にお酒が進んじゃうんじゃないかしら。ふふふ。それではまた来週、小さい秋をみつけたkimixでした。

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いまGOOD AT TOKYOメンバーの頭の中にあること

きみに会いたい

本当は8月26日の火曜日20時からメンバー全員集合で初めての飲み会がしたかったんだけど、できなかった。予約したお店は渋谷駅から徒歩12分、神泉駅徒歩7分、お店が出来て2年、個室もある「イーストブルー豪腕」というところ。みんなおいしいもの食べるの好きだから、遠くてもへっちゃら。道に迷ってもまあそんな気にしない。って感じで仕事終わりにみんな比較的わくわくして集まってくる。適当にどれそれと注文すれば炙りシメサバも出てくるし、サプライズでお店にお願いしたtatskiのバースデーケーキも出てくる。なかなか楽しかったのだけど、、

彼女は来なかった。きみちゃん。そう、彼女は風邪をこじらせて高熱を出し、「来れない。」と。聞いたのは会がはじまってすぐのこと。みんな彼女に会えるとおもっていたからすごく大変。このGOOD AT TOKYOがはじまってから彼女の存在の大きさをたくさん再認識したから、もしかするときみのことがすきなのかもしれない。

その火曜から日曜担当のきみちゃんと連絡がとれなくなった。いろいろ思いを馳せる。元気なのだろうか。倒れたんじゃなかろうか。僕は心配だ。SNSなど無論、携帯等なかった時代にはこのような状況が常だったのかもしれない。なあと、のんきなことを思いつつも内心ほんとうに心配していた。外見にはみせない人一倍努力家の彼女。無理をして身体を壊したのかもしれない。そこで、みんなでお見舞いの手紙を書くことにした。ここに綴る。

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oichi

きみちゃん
体調大丈夫、、?この前メンバーで顔合わせしてきたよ。きみちゃん来れなくて残念だったけど、また近々集まろう!お大事にしてね。

shiori

きみちゃんへ
具合は大丈夫ですか?今月は残念ながらきみちゃんに会えなかったので、来月会えるのを楽しみにしています!お大事にしてね!
きみちゃんの写真・文章の大ファンより

tatski

おーい!kimiちゃん
大丈夫かい??
まだ僕はお会いできてはいないけれども、いつもその素敵な絵心に魅せられています。
Kimiちゃんが絵を描いて、僕が音を作って、他のメンバーもそれぞれ得意な分野を活かしたGood At Tokyoの映像をいつか作れたらいいなー、なんて思ってます。
一緒にお酒を酌み交わす日まで楽しみにしています!!
自己紹介遅れました、tatskiです。
これからもよろしくお願いしますー!!!

ippei

きみー
元気してますか〜?あなたのファンです。はじめて会ったのは前職での恵比寿だったね。そこから、こうやって一緒にたのしいことができていること感謝しています。はやく、元気なきみに会いたいよ〜!体調よくなったら(よくなくても!)連絡しておいでね!いっぺーより。

maki

kimixちゃん
体調崩してると聞いたよ、大丈夫かな?毎週楽しみにしてるkimixちゃんの文章が今週は読めないのはさみしいな。(そう思ってる人、多そう…!)あっという間に夏が終わったみたいに寒くなってきて体調崩しやすいと思うから、ゆっくり休んで元気になってね。
———-
前日にメンバーにお願いして、今日の夜までにきみちゃんから連絡がなかったら投稿するよ。さんせい。投稿するね!連絡来たら、いつぞやの日記で投稿しよう!(笑)と言って決めて、今まで連絡がなかったので、投稿することにしました。早く元気になりますよーに!
 

 

 

・・・投稿する少し前に彼女から連絡がきた。連絡がきた!ずっと寝込んでいて、相変わらず体調がすぐれないらしい。日記も書ける状況じゃないからお休みしたいと。
 
「今からお見舞いの手紙を投稿するね!」
 
笑ってくれた。いま、僕らは元気になきみに会いたい。


いま頭の中にあること

引越しがしたい

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本当は7〜8月に引越しがしたかったんだけど、バタバタとしていて引っ越せなかった。今のお家は中目黒まで徒歩12分、祐天寺徒歩7分、築25年の8畳の部屋がある1Kというところ。歩くのは好きだから駅から遠くてもへっちゃら。古くてもまあそんな気にしない。って感じで、立地のわりに比較的やすく住めている。気分転換にぶらぶら歩けば三軒茶屋も行けるし、代官山蔦屋書店にも行ける。なかなか気に入っているのだけど、、ここに住んで3年目。スーパーとか物価も高いし自炊派には少し大変。美味しいごはん屋さんはたくさんあるから美食家には良い町なのかもしれない。

引越すとしたらサブカルの町「高円寺」のほうか、住みやすそうな「仙川」「つつじヶ丘」とか調布のほうかなぁ。調べてみると今の家の家賃でもっとキレイで広いお家に住めそう。いいなぁ。。なんて新しい町に思いを馳せてる今日このごろ。

海外に行きたい

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今年のはじめ、ヨーロッパを8ヶ国ほどまわってきた。英語も話せないけど、航空券だけ買って、宿は「booking.com」で予約。安くて、それなりにきれいなところ…ていろいろ考えてアパートを借りたり、小さいHostel?みたいなところを借りたり。あとは地図片手に好き勝手歩きまわってた。(ブログに詳しく書いています。良かったら読んでみてね。)

リュックサック1つで海外に行く「バックパッカー」に比べると「旅」なんて言えないのだけど、旅行会社が決めたところや観光地スポットを周るのではなく、なんとなく行きたいところに気の向くままに。こういうのって「旅」なんだろうか、「旅行」なんだろうか。高級なところには興味が無く、地元の人が集まるようなマニアックでちょっと暗い通りを歩くのが楽しかった。

こんな旅行、またしたいなあ。

旅と英語の壁

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さて、バックパッカーのお話。東京に出てきてからバックパッカーのお友達・先輩と知り合う機会が増えた。高校生の頃「高橋歩」さんの本を読んで、すごいなあ、なんて感動していたけど、それを実際にやってのけてる人たち。その行動力にビックリしちゃうよ。羨ましいなぁ…わたしもいつか…と考えてはいるものの「英語話せないし…」とつまづいてしまう。今年中にはタイあたりに行ってみたい。そして英語も話せるようになりたい。願ってるだけじゃダメだよね、行動しなくっちゃ。つい最近、2つ上の姉が一念発起して海外留学することが決まった。いいなあ!わたしも行きたいな〜〜〜!と、もんもん人生設計をネリネリ。

真夏のピークは去った

夏の終わりには「若者のすべて」を聴く。

いま頭の中にあることをツラツラと書き出してみました。
こんなことを日々、考えています。風邪気味kimixでした。


きみと船橋の片田舎の話

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あっという間に日曜日、一週間がはやいなぁ。
どうも、kimixです。今週のテーマは「地元のこと」。

わたしは小さい頃に三重→埼玉→千葉→千葉って引越をわりと経験していて、中学生くらいから千葉県の「船橋市」に住んでいます。船橋市といえば、去年から非公認ゆるきゃらの「ふなっしー」で少し有名になったのかな?南船橋には「ららぽーと」や「IKEA」とかがあります。

わりと栄えてるイメージがあるのか、「船橋に住んでいるよ」というと東京まで近いじゃん!都会育ちだね!と言われることが多い。だがしかし、わたしが住んでいるところは船橋市のなかでも端っこの中の端っこ。だから「THE・船橋」って感じの船橋駅まで電車で1時間ちょっとくらいかかるのです。泣ける。

「マイルドヤンキー」って言葉を最近よく聞くけど、わたしの地元ってまさにそんな感じ。ヤンキー多いし、レディースとかあったし、中学校のトイレにはスプレーで落書き、授業中にバイクが校庭をパラリラ〜っていうこともあった。コンビニ前でスウェットにキティちゃんサンダルでたむろしてる人もまだいるし、小中の友達で集まっている子も多い。とくに田んぼが多いわけでもなく、住宅街だから家と家の隙間は東京と変わらないくらい。駅前には一応マックがある。中途半端に都会?で、中途半端に田舎。なんの特色もない、そんな典型的な関東の片田舎。

で、わたしはこんな田舎街が大嫌いだった。

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少し歩けば小学校の裏に牧場がある。牛の匂い。鼻につく糞の匂い。

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こんな大っきい麦わら帽子をかぶって庭掃除したり。

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牧場近くの森に朝一番にいくと空気が澄んでいて木漏れ日がキラキラしていて。

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きれいな紫陽花もたくさん咲いている。

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夏の始まりには、家の前に青々とした絨毯ができる。

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大きな鉄塔があって、ずーっと伸びる一本の道。となりの町まで続いている。

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秋になるとふわふわとススキが揺れる。

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マフラーを巻かないと身震いする季節には、あんなに鮮やかだったのになんとも言えない哀愁ただよう空気を含みはじめる。

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東京じゃ吸えることのない空気、
見かけることのない色合い、
ゆっくりと過ぎる時間。

あんなに嫌で嫌で飛び出したあの時から今年で3年目。
遊ぶ場所も観光できる場所もないけれど、でも、この何の変哲もない場所が好きなのかもしれないって気付いた今日この頃。

今は胸を張って言える、
「この街が大好き」だって。


きみとリトル・ダンサー

こんにちは。日曜担当kimixです。

今週はフリーテーマ、ということなのでわたしの大好きな映画を紹介したいと思います。ちなみにガッツリ内容も説明しているのでネタバレが嫌いな方は今日の日記はスルーした方がいいかも…?そんなわけではじまります、本日のGOOD AT TOKYO。

「リトル・ダンサー」

『リトル・ダンサー』
(原題『BILLY ELLIOT』2000年英国作品)

あらすじ

舞台は1984年の英国北東部の炭坑町、ダーラム。11歳のビリーは炭鉱労働者の父と少し歳が離れた兄、そしてボケが始まっているお婆ちゃんと炭坑住宅に暮らしている。ママは去年、亡くなった。イギリス下層階級における少年たちの「少年時代」は短い。義務教育課程を終えたらすぐに職に就かざるを得ない。自由な少年でいられる時間は本当に短い。

少年たちは放課後をサッカーかボクシングの練習に費やし、男になる用意をする。だが、この町の二人の少年だけは殴り合うスポーツに全く興味がなかった。一人はビリー。もう一人はマイケル。

ある日、ボクシングの練習をしている町のホールにウィルキンソン夫人のバレエ教室が引っ越して来る。ビリーはボクシングの練習中もバレエのためのピアノの音が聞こえてくると、我知らず身体が音楽に合わせて踊りだしてしまう。そして、ついには女の子の中に混じってバレエのレッスンを受け始める。ウィルキンソン夫人は少年の中に「踊らずにはいられない天性の何かがある」ことに気付いてしまうのだ…

この作品に出会ったのはたしかわたしが中学生だったとき。まだ夢を追いかけるとかもよくわからず、部活動のテニスに打ち込んでいたっけ。

割と忙しい部活だったから平日も朝早く練習。そして晩遅くまでボールを追いかけて、土日も休みなくラケットを握りしめて素振りをしてた。団体戦でも個人戦でも一応レギュラーに入って大会に出ることができていたけど、なんだかなぁという毎日。スポーツは嫌いじゃないけど特別好きでもなかったし、友達がいたからなんとなく部活をやっていたの。

そんなわたしの唯一の楽しみは、家で晩ごはんを食べ終わった後に絵を描くとか、ハリー・ポッターをはじめとする児童書を読むこと、そしてたまの休みの日にTSUTAYAで借りてきたちょっとマイナーな洋画を観ること。(メジャーな映画を観ることがなんとなく嫌だった)


英国の古い感覚では「ダンサーは女のやる仕事。あるいはゲイの天職」だ。

ビリーの父にしてみれば息子がバレエのレッスンを受けるなんてもっての外の出来事だった。女の子に混じってレッスンを受けている息子を見て、父は無理やり家に連れ戻す。子供の時から炭坑町に育ち、故郷以外の土地を知らない父。因習に縛られたその頭では息子の考えは理解出来ないのだが、心は必死で息子を解ろうとしている。だから、最後のひと言だけは飲み込んでいる。我慢できずにビリーは叫んでしまうのだ。「オカマじゃなくたってバレエが好きな奴はいる!」

ウィルキンソン夫人はこのダイヤの原石を必死で磨こうとする。人目に付かないよう早朝のボクシング教室を使ってレッスンを施す。天賦の才は徐々に輝きを見せ始める。「この子だけはこの炭坑町で一生を終わらせたくない」だが、ロイヤル・バレエ学校の出張試験が近づいたある日。炭坑労組と警官隊が激突して、兄が捕らえられたことからビリーは受験を断念せざるを得なくなる。

ビリーは炭坑町の、ひいては英国下層階級の閉塞状況の中でもがき苦しむ。踏む地団駄。蹴る塀。這い昇ろうとする壁。それはそのままダンスになって行く。少年は逃げるように家を飛び出し、狂ったようにタップを踏む。

うちの中学は1学年400人近くいるマンモス学校。その中でもわたしは勉強も運動も中の中。学校によくいる「平均的」な生徒だった。

絵を描くことは好きでもみんなを驚かせるような画力は持ち合わせていなかったし、手先もとても不器用だったから美術で5をとってたのか?と言われるとそうでもない。本当に目立たない普通の人だったと思う。

なんとなく過ぎていく日々がつまらなくて刺激が欲しくてモヤモヤしていたとき、なんとなーくな成績でもとりあえず県内でも有名なスポーツ高校に進学することができた。(とくにバリバリ運動する気はなかったのでわたしは普通科ですが…)家から学校まで電車で1時間半。決して近くはないけれど、それでもなぜかその高校に行きたいって思ったの。入ってみたらそりゃあもうビックリの連続。

それこそ全国レベルの運動生徒ばかりが集まっていて、ずっと平均的な生徒だったわたしには強すぎる刺激だらけ。みんな自分の夢や目標を追いかけていて、毎日がキラキラしていて、勝っても負けても1軍でも2軍でも笑い合っている日々。

わたしは部活をやっていなかったけど(基本的に推薦でとってしまうので部員を募集してなかった笑)(正確には”クッキング愛好会”という部活に入っていたけどその話はまた今度…)、クラスも学年もみんなすっごく仲良くて本当に素敵な青春時代を送らせて頂きました。サッカー部、バレー部、野球部、バスケ部、吹奏楽部…みんなの全国大会の応援ばっかりいってたなぁ。

とっても楽しかった反面、わたしはめちゃめちゃ悔しかった。なんで同い年なのにわたしは応援してばかりなんだろうって。わたしもキラキラしたいし、やりたいことやって、心から楽しい!良い人生だった!って言いたいって。すっごい悔しかった。

Like Electricity

「リトル・ダンサー」の主人公ビリーには天才といえる才能はない。でも「やりたい」って気持ちだけで勝手にからだが動いちゃう。その気持ちはすごくよくわかる。輝く同世代の人をみていると、わたしも何かせずにはいられなくなる。

居ても立ってもいられなくなったわたしは、独学ながらにも夜な夜なhtmlやcssを学んだり、絵を描いたり、WEBデザインをしてみたりして、こっそりホームページを作っていた。

毎日更新していたBLOGはそれなりに読者もついて、今でもTwitterをフォローしてくれている人もいる。そのときにWEBって楽しいなぁ、人と繋がれる場所なんだなぁと初心者ながらにネットの壮大さに感動していた。(でもPCが得意というのはなんだかオタク文化のようで誰にも言えなかった)

高校生になって見返した「リトル・ダンサー」に、中学生のときに抱いた感想とはまた違うなにか感じたんだ。後々気づくことだけど、寝る間も惜しんでやれること・やりたいことこそが「本当に好きなこと」なのかもしれない。

高校を卒業したら今度はわたしの興味のある分野でキラキラ輝ける場所に進もう。そう思っていたんだけど、家族の反対やいろんなことが重なって一度デザインの道を挫折。

大学に進学してもなんとなく刺激のない日々。今でもよく遊ぶ仲良しの友達もできたし、全く興味のない分野の勉強じゃなかったし毎日楽しいんだけど、でもわたしが求めてたのはこれじゃないんだよなぁってまたモヤモヤ。

学校、勉強、遊び、バイト… なんかちがう。これじゃない。

もうデザインの道は絶たれたんだから他の道を探そう…って努力したけどどうも上手くいかず。20歳の誕生日に自分へのプレゼントとして買ったパソコンにまたもや夜な夜な向かい合って、気がつけばバイトから帰宅して毎朝4時頃までずっとコラージュを作っていた。止まらなかった。

ビリーがロイヤル・バレエ学校の試験を受けたとき、面接でこう答えている。

「ビリー、踊っているときはどんな気分?」
「さあ…。いい気分です。最初は体が堅いけど踊り出すと何もかも忘れて…すべてが消えます、何もかも。自分が変わって体の中に炎が…。宙を飛んでいる気分になります。鳥のように。電気のように。………。そう、電気のように」

今、わたしがいる場所

大学生になってこの映画を見返したときビリーにとても共感したし、反対される環境にいながらも最終的には応援してくれる家族がとても羨ましいと思ってしまったのを覚えてる。

夜な夜な作品を大量に作りつづけた甲斐があってか、その後いろんなところにお誘いいただき雑誌のお仕事やメディアへの出演をさせていただく。このままトントン拍子にいくのかな!自分の夢がついに叶うのかな!なんて考えてた矢先、大学卒業間近にまたちょっと大きな出来事が起きて泣く泣くデザインの道を諦めることに。

そうやって2度目の挫折を味わうんだけど、数年の紆余曲折を経て結局はわたしは今、ここに立っている。周りの人に支えられて、いつの間にか、未熟ながらもイラストレーター・デザイナー、そしてアートディレクターとしてお仕事をいただく身になっている。

わたしは今、今までで一番キラキラした場所にいると思っている。

この映画のラストは、主人公ビリーが大人になって自分の夢を叶えて舞台に立つ、というところで終わっているのだけどそれが描かれすぎていないのがすごく良いと思う。

わたしはハッピーエンドよりバッドエンドが好きなかなりのひねくれ者だけどこのハッピーエンドはすごく好きだ。
全てがリアルなんだ。

天才だったね!努力したね!チャンチャン、というストーリーじゃない。全てが最後の飛躍に込められているんじゃないかなぁ。

I can’t live without you.

「I miss you…」

余談だけど、最後にお兄さんが目に涙を浮かべながらビリーを送り出すシーンでのこの言葉。これを聞いて「寂しいよ…」って「アイ・ミス・ユー」って言うんだ!と知った12歳のわたし。なんだか切ないこの印象が頭から抜けない。

(T.REXも曲も逸品だわ)

とっても長くなってしまったし、ちょっと小っ恥ずかしいことも書いてあるけど、ワイン片手にパプリカの炒めものをつまんで割りと酔っ払いながらパソコンに向かっているのでどうか大目に見て欲しい。

そしてこの映画を観ていない人は絶対に観て欲しいし、観た人はぜひもう一度観て欲しい。

きっといま観返してみると感じることもまた変わるんじゃないかなぁ。そんな感じ。わたしの分岐点のそばにいつもいてくれた映画、「リトル・ダンサー」おすすめです。

さて、明日はoichiくんです。「GOOD AT TOKYO」のみんなの好きな映画も知りたいな〜。
それでは来週もお楽しみに!kimixでした。チャンチャン。