OPENING PARTYでDJをやったら色々考えさせられた。

今日のオススメ曲

Good At Tokyo Opening Partyが終わって10日ほど経ちました。
当日は音楽面からサポートしましたが、改めて音楽の面白さを感じることができました。

今回は DJとしてJ-Pop、HIP HOP、EDMを、そしてBGMとしてジャズやインディー・ロックといろいろなジャンルの音楽をかけましたが、それぞれのジャンルの音が生み出すその場の空気感ってやっぱりあるわけですよ。BGMとしてかけた、インディーロックやジャズは、あくまで会話の妨げにならないよう、雰囲気作り目的でいろいろかけたのですが、恐らく誰も「どういう音楽かかってたっけ?」という感じで覚えていないと思います。BGMって、そんなもんだし、僕も何を流したかあんまり覚えていない・・・笑
それより今回テーマとして書きたいのはDJの方。今回始めの方にJ-Popをかけたのですが、結局「誰得だった?」という風に今更ながらに反省しています。というのも、あることに気づいたんです。DJをする身としてはある程度「盛り上がって欲しい」気持ちがあるのですが、このご時世、みんながみんな知っている「J−Pop」ってないよなぁ・・・と。10年〜20年前の音楽バブル(?)的な時代には100万人が買っているCDがたくさんあって、買っていなくても「サビ聞きゃわかる」という音楽があふれていたわけだけど、今はそういう曲ってほぼほぼない。そもそも今回かけたJ-Popは流行に関係なく、曲の雰囲気重視でかけたので、「みんなが知らないような曲」がほとんど占めていましたが、やっぱりみんなが知っている曲もある程度入っていた方が盛り上がるよなぁと。
それに比べて、中盤かけたHIP HOPは何気に盛り上がりました。クラブに行くような人にとって「定番曲」をたくさんかけたのでやっぱり盛り上がるんですよ(今回いらっしゃったお客さんがノリのいい方が多かったのもありますが)。その盛り上がりをみて「今のJ-Popってある意味クラブ音楽よりニッチじゃん」って思ったりしたわけです。かなり極論言っているんですけどね。ただ、ここで「HIP HOPすげえ」って言いたいんですが、そうもいかない。5年前と比べ、アメリカの音楽チャートからHIP HOPが急に姿を消しているんです。5年前あたりはブラックミュージック・バブルでアメリカの音楽チャートの上位をブラック系の音楽が占めていた事なんて当たり前でした。大手レコード会社もそういうアーティストとどんどん契約していったという時代です。それが急に元気がなくなり、あれほどたくさんの良質な楽曲が続々とリリースされていたのに・・・今は時たまヒット曲が出るという程度です。そして、以前ブラックミュージックが居座っていた地位にとって変わろうとしているのが、EDMであって、またまた大手レコード会社が続々とEDMアーティストと契約を結んでいることからも時代の変化がみてとれます。ただEDMは当時のブラックミュージックほど、市民権を得られていないのはチャートをみると明白。今のEDMブームの座を他のジャンルがまさしくなうで狙っています。

それでお前は一体何が言いたいんだって話ですが、音楽を作って売る立場の人間である僕は、時代の変化を正しく見極めて、どんどん新しいことにチャレンジしていかなければいけないよなと思ったわけです。時代はどんどん変わっていって、昔のやり方が通用しなくなるし、その時代の変化に嫌気がさすこともあっても、それにしがみ付いていかなければならない。みんな”時代に合わせた事をやっていかないとね”と割と簡単に言うんですけれども、”時代を読み解く力”って相当努力しないと身につかないし、その力を持っている人は残念ながらあまりいない。

Good At Tokyo Opening PartyでDJをやるっていうところから始まって、こんな感じの事を一人でずっと考えていました。そして明日も頑張ろうと(笑)いい機会を頂いてありがとうございました。次DJやるときはHIP HOPメインにかけたいと思います。EDMのブームが終わったら、またHIP HOPのブームが来て欲しいなー。

 

そういえば、テイラー・スウィフトのプロモーションのためにWEBドラマの製作に関わったのですが、公開されたので紹介させていただきます。一応、エンドクレジットにも名前が載ってますー!