同棲の風景

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同棲を始める前に、お互いの両親と話しがしたい。「僕は◯◯さんと結婚を考えています。同棲をしてお互いをもっと深く知りたいのです。確かめ合いたいのです。」と。

同棲すること、、きっと先な気がする。この歳ともなると、お互いの仕事に責任、目標を持ち日々必死に取り組む。それ以外の時間で、大切な人達と過ごしたり、一人で過ごしたりするわワケで、一瞬一瞬がとても大切に思う。

やっとのこと予定を合わせ、大切な人と過ごす一時。どれだけの事を、伝え合い、確かめ合う事ができるのだろう。仕事に対して、生活について、将来について、相手への想い。ただでさえ、居心地がいい二人の時間。心地よい時が過ぎていく。言わなくてもわかるだろう、気づいてくれる。自分に甘え、相手に甘えてしまう。

これから人生を共にする人。一番近くにいて欲しい人。そんな大切な人の事を、どこまで理解しているのだろう。どこまで自分を理解してくれているのだろう。大切な人と一緒に入れるのなら、一時の恥ずかしさ、甘えを乗り越え伝えなければいけない事がある。何を考えているのか。何を望むのか。どんな未来を過ごしたいのかを。

同棲したら、お財布が一緒になったりするのかな。それならもっと仕事の話をしよう。生き方の話をしよう。きっと仕事の業種や環境が違うから、理解できてないところもある。それぞれの人生、大半の時間を費やすであろう、仕事の話を。それから、お金に対する価値観はどんなものなのか、確認し合おう。信頼している相手だから、仕事にプライドもあるだろうし、将来のヴィジョンもきっとある。それが知りたい、伝えたい。

大切な人と過ごす時間。同棲前の期間。きっと、とても大切なんだ。それを経て、両親に会いに行く。知っていないと、相手に伝えられないし、不安になったりするから。「僕は◯◯さんと結婚を考えています。同棲をしてお互いをもっと深く知りたいのです。確かめ合いたいのです。」

同棲して、二人の時間が重なり始める。日に日に分厚く、カラフルに色づく時間の流れ。個性がぶつかっていた、二人の部屋は、きっとゆっくりとお互いに馴染み、最高の空間になっていく。伝え。確認し合って。リビングに大きなソファーを置こう。料理が楽しくなる、キッチンにしよう。大きすぎず、小さすぎないベットで寝よう。朝は二人でコーヒー飲んで、夜はお互いが手料理を振る舞い、そして寄り添って眠る。そんな同棲の妄想。毎日繰り返せないのは知っている。痛みや、不安が二人を成長させ、変わっていく20代という期間だから。

そんな不安定な時期に一緒にいて欲しいと思う相手、これからも一番近くにいて欲しいと思う相手。大切な人との結婚前に、必ず同棲がしたい。結婚は、お互いの血筋が交わる事。お互いの家族、先祖が関わる事。もし仮に、離婚なんてしたら、多くの人が悲しむから。こんな単純な理由が、とても大切なんだ。だから時間が必要なんだ。

口頭での契約を交わし、二人の時間が寄り添う。同棲すること、、やっぱり先な気がする。まだ伝えられてられない事があるから、理解できていない事があるから、気付いてあげてられない事があるから。

【依存】 他のものによりかかり、それによって成り立つこと。

依存、なんだか嫌いな言葉だった。でも。この先、人生の時間を重ねる相手には依存してもいいのかなんて。今は少し思いはじめた。本当に大切な事ほど、伝えるチャンスが少ないのかもしれない。