真面目に親孝行

はいっ木曜担当、料理人のtakumiです。

世界最高と称されるレストラン”Noma”、そこを指揮する天才シェフレネ・レゼピに4年間密着したドキュメンタリー映画『ノーマ、世界を変える料理』を、先日見に行こうとしたのですが、まさかの満員。

どうしても、料理の映画を見たいと思い。レンタルDVDショップに駆け込み『シェフ』をレンタルしました。そしたらそれが大当たり。簡単にあらすじを説明すると、”凄腕シェフが、雇い主のレストランオーナーと決別し、自身でフードトラックを使い料理を振る舞い皆んなを笑顔にしていく”という、ひねりのない、どん底からのサクセスストーリーなのです。

主人公のシェフの料理、お客様、仲間への思い、とにかくもがき前へ進む姿、どれもコミカルに描かれていますが、そこにとても感銘を受けました。僕が目指す、料理人の姿がそこにあり、背中を押してくれる映画でした。

いやー、映画っていいものですね。

母の日

大学生になってから、社会人1年目くらいまでは何かプレゼントを送っていた、母の日。でもある時「私たち(両親)にお金を使わないで、自分のために使いなさい」と言われた。そこから母の日にプレゼントを送ることをやめた。

そして時が経ち。去年の12月の母の誕生日、初めて今勤めている飲食店に招待し、仕事のこと、将来のことをたくさん話した。両親に反対されながら入った飲食業界だから、就職してから職場の話や、将来の話をするのがすごく嫌だった。けれどもその時は、今どんな事をして、何を思って仕事をしているのか。今後どうしていきたいのかを話せた。どんな料理を作っているのか、どんな仲間と働いているのかを見せる事ができた。

何を言われるか不安だったけど、「想像以上の味だったし、いいお店だった」と言ってもらえたし、なんだか応援してくれているようだった。思っている事を伝えないのは、やっぱり人を不安にさせる。離れて暮らしているからこそ、伝えようと思わないといけないんだな。そして、今僕にできる、最高の親孝行は、仕事(飲食)を通しての成長を形にする事なんじゃないか。

と、思う2016年の母の日。