私は秋がきらいだけれど

8678630530_854f2cbb99_o

ぐっと冷え込む夜が続いて、スーパーには秋刀魚が並び、秋が色濃く迫っているけれど、私はまだ必死で大好きな夏にしがみついている。

春がくると、周りの誰よりも早く夏服に着替えた。お花見の夜にぶるぶる震えるのは毎年の風物詩。秋には誰よりも遅く夏服を脱ぐ。冷たい風がサンダルの生脚に吹きつけて、「見てるこっちが寒い」と言われることもしばしば。

夏は希望に満ちていたけれど、秋から冬にかけては気分がふさぐ。ウィンタースポーツもまったくやりたくないし。大声で言いたい、「夏を返せ!」って。今からもう、春の終わりが待ち遠しい。

4760274122_57aeb9ffc6_b

でも、秋の風は好きだな。なんだか寂しいような澄んだ匂いがして。秋は私にとって出会いと別れの季節で、小さい頃も大人になっても、泣いたり笑ったりと感情の波打つことが多かった。秋の風は、そんな感情の切れ端を少しずつ収集していて、毎年夏が終わるとそっと運んでくる。年々切なさが募って、秋の夜に家から外へ出た瞬間、ふと胸が詰まったりする。

秋って、あっという間に終わってしまう。冬への移り変わりはとても早く、気付いたらコートが手放せなくなっている。この短い期間を存分に楽しむために、ふさいでばかりいないでやりたいことを考えてみようかな。まだ当分はサンダルをしまわないけれど。

高尾山登山

最後に高尾山を登ったのは3年前の秋。なんだか懐かしいな。手作りのお弁当を持っていきたくて、朝5時頃から慣れない料理を作った。確か、チキンのトマト煮のようなものを作って、「お弁当に汁物を入れるなんて信じられない!」と母親に呆れられたのだった。でも、そんなことをぶつくさ言いながらも、少し調味料を加えて美味しくしてくれたり、汁がこぼれないようにアルミホイルなどを駆使してお弁当箱に料理を詰めてくれる、ツンデレな母親なのだ。

実家に帰るのもいいな、秋。

8574101934_ca7dac5b3f_o

カワハギ釣り

私が初めてカワハギを釣ったのは去年の秋、だったはず。最近、1年前と2年前が頭のなかでごちゃごちゃになってしまう。とにかくその時、木更津の防波堤へ連れて行っていただいてカワハギ釣りをしたのだ。合わせのタイミングもよくわからず、素人丸出しの釣り方をしていたのだけど、カワハギとウマヅラを釣ることができた。

IMG_3111.JPG

さばいていただいて食べたお刺身と肝醤油、美味しかったな。焼き魚も美しい姿。

IMG_3113.JPG

IMG_3106.JPG

今年は、夏にサバを飽きるほど釣った江ノ島大堤防で、カワハギ釣りをしてみようと思う。江ノ島グルメも堪能したい。あ、珊瑚礁でカレーが食べたい。

秋刀魚を楽しむ

秋刀魚のお刺身を味わえる季節がやってきたよ。スーパーに並ぶパックさえ、秋刀魚が入っていると宝石のごとくきらきらして見える。一切れ口に放り込めばとろんとほどけて、脂の余韻がいつまでも残るのだ。

IMG_3108.JPG

これまで焼き魚はそれほど好んで食べなかったのだけれど、今年は秋刀魚の炭火焼きに挑戦してみた。粗塩を振ったさんまを両面ぱりっと焼き、醤油を少し垂らしていただく。これが驚くほどおいしい。

IMG_3109.JPG

IMG_3110.JPG

お酒のあてに、いつでも秋刀魚をはべらせておきたいなあ。日本酒も買い込んでおかなくちゃ。