ゆっくりながれる

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三軒茶屋に越してきて一ヶ月半が経った。行きたかったラーメン屋や居酒屋を色々とめぐっているけれど、すべて行き尽くすにはまだまだ果てしなく時間がかかりそう。知れば知るほど、食のよろこびに溢れた町だなあと思う。

家の立地は素晴らしい。駅から80歩程度のところにあり、近所の西友まで行くのには3分もかからない。他にも、肉のハナマサ、東急ストア、カルディなどが近くにあるため、料理をする際に困ることがない。コンビニは家から30歩程度のところに2軒。先日、キッチンに立ち「さあ、納豆サラダを作ろう」と冷蔵庫をあけてから納豆がないことに気づいたのだけれど、コンビニですぐに納豆を入手できたので、サラダを諦めずに済んだ。ありがたい、ありがたい。駅からすぐの本屋さんは日付が変わっても営業しているため、会社帰りにふらりと寄れる。そのせいで、家が食べ物系の雑誌やレシピ本であふれかえってしまっているけれど。

そんな調子なので、今週のテーマ「一度は住んでみたい場所」をじっくり考えてみたけれどまったく思いつかない。今の家よりも便利な場所があるとは到底思えない。ずっとここに住みたい。いつまでも住みたい。

ただ、マンションが246沿いにあるため、いつか子供が生まれたら排気ガスも心配だしどうかなあと思ったりもする。できれば子供は、たくさんの自然の中で遊ばせたい。自然を感じられる私の大好きな場所と言えば、千葉県である。先週末も、ごみごみした東京を離れてリフレッシュしたくなり、千葉へドライブに連れて行ってもらった。三軒茶屋のような便利さは多少失われてしまうけれども、車があればとても楽しく週末を過ごせる場所だと思っている。

千葉の大好きなところ。まずはなんといっても、ラーメン。千葉のご当地ラーメンである竹岡式ラーメンや勝浦タンタンメンを食べるために房総半島をドライブするのも楽しいし、他にも名店と呼ばれるところがたくさんある。

先週末は二軒食べに行ったのだけれど、特に松戸「兎に角」の麺は美味しかった。松戸はわざわざ車で行くほどでもないほど近かったので、また近いうちに電車で行きたい。混んでいそうで断念した「とみ田」にも。レンタカーだと2時間並ぶのはもったいない気がしてしまうけれど、電車なら良いかな。やっぱりそれぐらい並ぶのかしら。

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お魚が美味しいのも、千葉の良いところ。千葉へ旅行に行く時は海鮮丼を食べることが多いかもしれない。海の近くで食べるというだけで、なんだか一層美味しく感じられるのだ。気取らない食堂に入ってのんびりいただくのが好き。

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お魚と言えば、釣り。初めて釣りをしたのが千葉で、その後もちょこちょこ足を運んでいる。木更津へ行くことが多いかもしれない。少し遠いけれど、外房で釣りをしたのも楽しかったな。今までで釣れて一番嬉しかったお魚はカワハギ。大きなお魚は釣ったことがないので、あたたかくなってきたらまた挑戦しに行きたい。

広い海を前にして、釣竿を握りながらぼんやりしている時間が好き。潮の匂いのする空気を、胸いっぱいに大きく吸い込む。雲がゆっくり流れていて、波は淡々と現れては消え、ごちゃごちゃしたものが何もない世界。

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それから、自然といえばキャンプ。去年は千葉で四回キャンプをした。木々に囲まれた牧草地のキャンプ場や、波の音が聞こえるキャンプ場など。低地なので秋キャンプもそれほど寒くないところが良い。近くのスーパーや直売所でお野菜、お魚、お肉なんかを買い込み、炭火でじっくりと炙って味わう。

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キャンプ場の自然の中にいると、見たこともないような美しい景色に何度も出会える。ねえ、後ろ、と言われて振り返ると、海の上に大きくかかる虹。思わず息をのんだ。

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外房のキャンプ場で見た星空には感動した。ぶれないように車の屋根の上にそっとカメラを乗せて、タイマーで何枚も何枚も写真を撮った。このシャッタースピードだときれいに撮れたよ、なんて小声で教えあったり。しん、と静まり返ったキャンプ場に、ただただ波の音だけが響く。星が降るような空って、こういう空のことを言うのね。あまりにも雄大で、見上げると胸が詰まった。

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テントで一泊した次の日には、近くの温泉を目指すことが多い。広い露天風呂を持つ温泉施設が、千葉にはたくさんある。重いキャンプ道具を運んで少し疲れた身体が、あたたかい湯によってほぐされていく。至福の休日である。

友達みんなでコテージに泊まる、というのも楽しい。コテージフラミンゴがお洒落でとても気に入っている。広いキッチンにてみんなで料理をした後は、お酒を片手にテラスへ。山の上のきれいな空気を味わいながらおしゃべりをする時間がとても幸せ。

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私にとっての千葉は、非日常を感じられるリゾートである。実際に住んでみたら、非日常ではなくなってしまうのかもしれないけれど。ああ、でも、それもそれでなんだか幸せかもしれないな。東京よりも少しだけゆったりと時間が流れる場所で、日々を大切に暮らしたい。

次は、少し遠いけれど銚子に行ってお魚を食べようかと思案中。そして春になったらまたキャンプを。