秋の空気とダッチオーブン

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自分へのご褒美は、美味しいものを飲んだり食べたり、遠くへ出かけたり、ほしかったものを買ったりすることが多い。大抵毎日ご褒美をあげている。はばたけお金!

最近は、ずっと恋焦がれていたダッチオーブンをついに手に入れてしまった。先日自転車を衝動買いしたせいでお財布がぱっさぱさなので、選択肢はAmazonで一番安かったキャプテンスタッグのダッチオーブンしかなかった。まずはこの子でダッチオーブンの扱いに慣れて、いずれはユニフレームやロッジのダッチオーブンを所有したいところである。

調べると、どうやら料理に使う前にシーズニングなる儀式をとりおこなわなければいけないらしい。ダッチオーブンの錆止めワックスを洗い流した後、錆びないようにしっかりとオリーブオイルを焼き付ける。セロリを炒めて鉄のにおいを取り去る。家庭用コンロでのシーズニングはかなり時間がかかって、午前2時までせっせと空焼きしたり洗ったりオイルを塗ったりしていた。コンロの火が勝手に消えてしまうのでなかなか大変。あと、重量が5キロもある上におそろしく熱くなるのでとても危険。

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徐々に色が変わるのが楽しい。

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早速、秋キャンプにも使ってみた。メニューは、野菜のロースト、ビーフシチュー、肉まん(スーパーで買ったものを蒸すだけ)、豚バラ肉のコーラ煮。

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にんじん、じゃがいも、玉ねぎを皮つきのまま放り込んで50分。下火と上火でじっくりと焼く。想像を超える甘さに興奮してしまった。じゃがいもに醤油を垂らして山椒を振って食べるのが一番美味しかったな。ガラムマサラ、バジル、クミン、岩塩、胡椒も持って行っていたので色々と味を試すのが楽しい。

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夜のビーフシチューは、目をこらしても真っ黒で何がなんだかよくわからない。ちっとも美味しそうには見えないけれど、とにかく香りが良い。赤ワインでじっくり煮込んだ牛肉がほろほろと崩れる。パンを炭火で焼いてシチューにつけてみたり。飯盒で炊いたごはんを投入してみたり。

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起き抜けの朝食はまずさくっと肉まんを。よく実家でも食べていたけれど、電子レンジで温めた時より断然ふわふわしている。寒い中、外で食べる肉まんっていいな。

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豚バラブロックは、にんにく、玉ねぎと一緒にコーラで煮込んでみた。醤油もだぼだぼと入れる。水分が少なくて、少し焦げ付いてしまった。コッヘルによそって、ごはんを少し入れて、上から山椒をこれでもかというぐらい振りかける。豚バラ、醤油、山椒はチームワーク抜群だった。夜に作ったらビールも進みそう。

秋キャンプはダッチオーブンが大活躍だった。使うごとに、少しずつ黒色を帯びてくる様が愛おしい。美しい漆黒のダッチオーブンに育て上げたいな。こうして、お気に入りの道具と静かに向き合う時間も自分へのご褒美だったりする。