高尾山でIngress散歩

学生の頃は毎日毎日なにかに悩んでいて、どこか遠くへ逃げたいなあなんて思っていたけれど、最近は悩みなんて全然ないかもしれない。あえて挙げるとしたら、Ingressにはまりすぎていることかな。

Ingressを知ったのは先週のこと。アプリをiPhoneにインストールして、最初はよくわからないまま操作をしてみて、あまりにもわからないので攻略サイトをひと通り読んだ。今はレベル上げに夢中。夢中というより、必死。

Ingressはgoogleさんが提供している陣取りゲーム。面白いのは、ゲームが実際の世界と連動している、というところ。ユーザは町にある公園やモニュメントや建物までてくてく歩いていき、その場所にアプリ上でマーキングして勢力を拡大していく。世界中のユーザが、「レジスタンス」と「エンライテンド」のどちらかにわかれて、日々勢力争いに勤しんでいるのである。(ゲームの細かな説明は割愛する)

相手チームから楽に陣地を奪えるようになるためには、経験値をたくさん集めてレベルを上げなければならない。それなので、私は朝の通勤時間も夜帰宅する時も休日のお散歩でもずっとIngressを立ち上げてスマホの画面を凝視している。今まで本を読んだり勉強をしたりSNSをいじったりしていた時間が、すべてIngressのプレイ時間に塗り替えられた。これまで昼休みはプロントでのんびり過ごしていたのに、最近はさくっとラーメンを食べてから会社が入っているビル周辺を30分ぐらいふらふらと歩きまわってレベル上げをしたりしている。とんでもない時間泥棒。でもやめられない、やめられない…!

Ingressを初めてから歩行量が増えたのはよかった。少し健康体に近づけたかも知れない。巷には「Ingressダイエット」という言葉もあるらしい。ただのお散歩に目的ができるとなんだか嬉しい。

昨日は、お休みをいただいたので高尾山へ行ってきた。お昼過ぎにタンタンで八王子ラーメンを食べて、そこから電車で高尾山口駅へ。山を登り始めたのは16時近く。

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Ingressを開きながら、てくてく山を登る。一号路は自分のレベルでも奪える陣地がちょこちょこあった。立ち止まって、少し位置を調整して、攻撃をしかける。運行が終了したリフトのそばをうろうろ。とても怪しい。

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レジスタンス(青色)の勢力、結構拡大できたかなあ。まだまだレベルが低いのですぐに塗り替えられてしまいそうだけれど。

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そんなことをしていたら、だんだん辺りが暗くなってきた。1時間半程度で登れるはずだったのに、陣地への攻撃にかなり時間を費やしてしまった。日が落ちきるまでに山頂に登らなければ。もう周りには頂上を目指す人がほとんどいなくて、下山する人ばかりで少々心細い。圏外になったのでIngressも閉じて、走るようにして登った。

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山頂は、秋らしい景色が堪能できて素晴らしかった。運動不足すぎて途中くじけかけたけれど、諦めず登ってよかった。

夜が忍び寄ってきているので、あまり長居もできずいそいそと今きた道をくだりはじめる。木々が生い茂っていて暗い。そして私たちの他に誰もいない、だいぶ怖い。Ingressのせいでこんな目に…!と不当な憤り。

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でも、夜ならではのきれいな夜景も見えた。高尾山から夜景を望んだのは初めて。恐怖に打ち勝てれば、夜の高尾山登山もよいかも。

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夜ごはんは高尾山ビアマウントで食べ飲み放題。昔懐かしい雰囲気の中、まったりできて楽しかった。おなかははちきれんばかり。ビアマウントは来年もまたきたいな。

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気付いたら高尾山の話になっていた。とにかく最近の悩みは、Ingressが面白すぎて時間を大幅に持っていかれてしまっていること。でもレベル8になるまで、後しばらくは遊ぶかな。