GOOD AT TOKYO OPENING PARTY にお越し頂いた方、本当にありがとうございます。基本的にDJなど音周りを担当させていただきました(やっぱりDJに関してはJ-Popより洋楽の方がいいなと再認識した日でもありましたw)。実はGOOD AT TOKYOのテーマソングもシレっと披露していましたが、結局完成一歩手前のものを披露したので、ちゃんと完成させたものを後日アップして紹介したいと思います。
今日は折角フリーテーマなので、音楽について。
今、聴くべきダンス・ミュージック・アルバム5選
(初心者向け)
今年はダンス・ミュージック系の良質なアルバムが本当に多かった気がします。この手のジャンルは1曲単位ではリリースされる事が多いのですが、アルバム単位でのリリースは少なめ。逆を言えばアルバム・リリースできるアーティストはそれだけ多くの曲を作るための引き出しと、実力を兼ね備えたアーティストだとも言えます。
大小含めて、多くのパーティー/イベントが日本で開催されていますが、なかなかこの世界に一歩を踏み込めない人も多いかと思います。そんな人のために、今年リリースされたアルバムの中で特に初心者でも聴きやすいものをご紹介。こういう所からダンス・ミュージックに興味を持ってもらえたらなと思います。
Afrojack – Forget The World
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日本でも人気の高い巨人・アフロジャック(2m以上あります。一度お会いしましたが、本当にでかい)。日本人がいかにも好きそうなEDMを作る人といえば分かりやすいでしょうか?ダンス・ミュージック系アーティストはアンダーグラウンドなレーベルで活動する人が多いですが、今年はメジャーレーベルからリリースする人も増えました。メジャーからリリースする理由は、メジャーだからこその世界規模のプロモーション力と、人脈の広さかと思います。このアルバムもスヌープ・ドッグやスティング、クリス・ブラウンなどを迎え、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズのリミックスを収録するなど、メジャーだからこその豪華なメンツを揃えた作品です。EDMの入り口にはかなりいいアルバムとなっています。実際にクラブでかかることも多いです。
Tiesto – A Town Called Paradise
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EDMが世界一、盛んな国といえばオランダ。オランダはEDMを作るアーティストの数が圧倒的に多いんです。先述のアフロジャックをはじめ、今年2年連続世界No.1DJの称号を得たHardwell、若手最注目株のMartin Garrix,セカオワに楽曲提供で話題のNicky Romeroなどなど・・・挙げだすとキリがないのですが、そんなEDM大国の中で長年に渡り頂点で活躍しているのがこのティエスト。御年45歳。2002年にはイギリス有名DJ雑誌DJ Magazineで世界No.1DJに選ばれ、その座を3年連続獲得。2014年の最新のランキングでも5位をキープしている。彼が作ったものが”王道”となるようなアーティストで、もともとトランスを中心に制作をしていたが、時代にあわせ、エレクトロハウスやプログレッシブハウスなども作るように。45歳にして時代の最先端を追い続ける彼のセンスには脱帽です。アルバムは割と地味目な印象も受けるのですが、何回も聞いているうちにじわじわとハマって抜け出せなくなります。
Porter Robinson – Words
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アメリカ生まれの22歳の新鋭。本当に彼はセンスの固まりのような人です。このアルバムを初めて聴いた時には彼のその才能の豊かさに嫉妬しました。3年前にリリースした前作『Spitfire』からの飛躍ぶりが凄く、その成長ぶりも今作は楽しめた。あまり話題になっていないのがとても残念なのですが、これはレコード会社のプロモーション戦略の失敗によるものかと思われます。アルバムそのものはかなり革新的な作品なので是非とも聴いていただきたい。ヒップホップやR&Bを聞くような人も比較的すんなり聴けるようなアルバムかと思います。個人的には2014年、全ジャンルにおいて好きなアルバムTOP3に入っています。
Skrillex – Recess
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過去のシングル曲が特大ヒットし、グラミー賞受賞などもあり、スクリレックスの名は広く知れ渡りました。彼の曲をきっかけにダブステップを知り・聞き始めた人も多いかと思います。(彼の音はどちらかというとダブステップではなく、ブロステップと言われるジャンルに属しますが)。宇宙人と思わしきモノが写っているジャケット写真がちょっと残念な気もするが、音は最高にイケテいます。ブロステップをここまでポップにまとめることが出来るところからも、彼の抜群なセンスを感じ取る事ができるアルバム、是非とも楽しんでもらいたい。
Basement Jaxx – Junto
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今回の記事で紹介してきた他のアーティストは違い、EDM的なサウンドから離れているが、彼らの作品も是非とも紹介したい。イギリスを代表するハウス/ダンス・ミュージック・デュオ、ベースメント・ジャックスの前作から5年ぶりとなるアルバムリリースされた。今回のコラムタイトルも「聴くべき“EDM”」とせず「“ダンス・ミュージック”」と間口を広げたのもこのアルバムを紹介せずにはいられなかったからだ。過去の作品と聴き比べて大きな方向性の変化はないにしろ、サウンドが全体的にクリアになった印象がある。そのクリアさが妙に“今っぽさ”を感じさ、彼らも着実に進化しているんだなと実感する。世界のダンス・ミュージックを牽引するイビザ島でもEDMサウンドから徐々にディープ・ハウスが流れ始めているあたり、彼らが作るようなサウンドが今後、今のEDM的な地位に君臨するのではないかという読みもある。ダンス・ミュージックのこれからの最先端サウンドとしてイマ聴いて欲しい1枚。
他にも今年はAphex Twin、Duck Sauce、Kieszaki、Steve Aokiなど良質なリリースが多かったです。オススメというより、もはや2014年の王道のアルバムですね。今年はまだDavid GuettaやCalvin Harrisの気になるリリースなどもありますが、これをきっかけにダンス・ミュージックに興味を持ってもらえればと思います。