美味しいモノ。

はいっ、木曜担当料理人のtakumiです。

2017年版ミシュランガイド東京の掲載店が発表されましたね。ミシュランガイドといえば星の数で飲食店を描格付けする、フランス発祥のガイドブックです。そもそもミシュランは、自動車タイヤメーカーでよね。なぜこのようなガイドブックを作ったかと言いますと、タイヤの消費量を増やすため、ブランド名を広めるためにに作ったのです。ご存知でしたか?

実は、ミシュランガイドの中には星の数で評価される部門以外にも、”ビブグルマン”という部門があります。

ビブグルマンとは、5,000円以下でコースや単品料理などの食事が楽しめる、コストパフォーマンスの高いおすすめのレストランです。

このビブグルマンに評価された店舗の中には、私も行ったことがある店舗がちらほらと。今や、ラーメン屋にも星がつくほどですので、ガイドにはリーズナブルなお店も多々あり、グルメの人はもちろん、お店選びに迷いがちな方にオススメです。

さてさて、今週のテーマは。

”これまでの人生で一番美味しかったもの”

BGM : Wild Nothing / Nocturne

渋谷 / ロジウラ “フォアグラのテリーヌ”

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キャラメリゼしたバケットにマンゴーとフォアグラのテリーヌ、その上にはカカオが添えられています。

フォアグラの単調な舌触りに、バケット、カカオのサクサクとした食感がアクセント。

もちろんフォアグラに、マンゴーの果実味とキャラメリゼの甘みは相性抜群。

丸太のお皿に乗って、ビジュアルも文句無し。(下手くそな写真ですみません。)

代々木八幡 / path “ダッチパンケーキ生ハムとブッラータ”

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ロジウラの系列店であるpath。モーニングがオススメです。

その中でもこのダッチパンケーキが絶品。

メニューに出来上がるまで30分かかりますと表記されており、そこからお店のこだわりを感じます。

シュー生地のような表面のサクっとした食感と、中にはブッラータというチーズが隠れておりフワフワ。

生ハムの塩味が生地の甘さと相まって、とても完成された味。シンプルな食材を合わせただけなのに、このクオリティに驚きです。ハチミツも添えてあり、味の変化も楽しめます。

三元茶屋 / umbilical “本日のシーフードプレート”

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シェフが魚が得意なので、是非とも食べて欲しいと勧められたこの一皿。

予想を超えるほどのクオリティでした。

この華やかな盛り付けはもちろん、三種の魚(種類は忘れました)がふんだんに使われています。

魚の臭みなど全くなく、けれども素材本来の旨味を引き出されたマリネ。

どうやったらこんな状態に仕上がるのか、あー気になる。

神泉 / コルジャ “夜セット”

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お惣菜がたくさん乗ったこの贅沢な夜セット。

それぞれの味は正直覚えていないのですが、どれも丁寧に作られており、店主の愛を感じるモノでした。

ぶっきらぼうな店主でしたが、本当に料理が好きなんだなー。と食べながら感じられました。

こんな感覚を味わったのは初めてでした。

 

美味しいって感覚は、料理そのモノを味覚を軸と感じる美味しさと、料理を取り巻く環境から受ける体験的美味しさがあると思うんです。

今回は、前者の味覚を軸とした美味しいモノをピックアップしてみました。皆さんにも是非行ってもらいたい、そんなラインナップです。

体験を含めたモノだと、今年行ったキャンプ飯は強烈に美味しいかったし。家族が作ってくれるご飯は無条件で美味しいし、いつか食べれるであろう奥さんの手料理が一番美味しい料理になるんだろうなと思っています。

 

私料理人ですので、自分が作った料理を”美味しい”って言ってもらえると、毎回ゾワッと身震いして、嬉し、恥ずかし、身が引き締まる、そんなとっても複雑な気持ちになります。社交辞令で言ってくれてるんでしょ?他にも美味しいモノの沢山あるじゃん、と思ってみたり。そして、自分も頭の中で想像したモノを完全に表現できていないから、素直に喜べないのかもしれません。

毎回心を込め作っているのは間違いないのですが、いつもそんな感情になりますね。

他の料理人、表現者もきっとそんな感情を抱きつつ、働いるんじゃないかな。

料理人として、理想の”美味しさ”を表現できるよう日々精進します。

 

そんな感じです。